【3月17日追記】
3月17日の衛生福利部の発表により、実質的に日本人の台湾旅行が不可能になりました。
詳しい内容は日本台湾交流協会のホームページ内の記事を見ていただくとして、大事なポイントのみを引用してお伝えします。
日本に対する海外旅行感染症アドバイスを第三級(三段階のうちの最も高い段階)の「警告(Warning)」(不要不急の渡航の自粛)に引き上げる。
日本から台湾に入境する旅客(邦人を含む)に対して,入境後14日間の在宅検疫とする。
日本からの入境者は,台湾において在宅検疫期間中
- 自宅や宿泊施設からの外出禁止
- 台湾からの出境禁止(日本へ帰国できなくなる)
- 公共交通機関の使用禁止
在宅検疫義務に違反して外出した場合,法に基づき強制的に施設隔離となったり,10万台湾元以上100万台湾元以下という高額な罰金が科される可能性あり
上記のような対応になりましたので、台湾に到着しても14日間は身動きが取れませんので、この状況下では観光も不可ですので、日本人観光客にとっては事実上入国不可となります。
なお、この囲み以外の記事内容は台湾へ入国不可になった今では役に立たない情報になりましたので、この囲み以外を読む必要はありません。
コロナウイルス終息はいつになるかわかりませんが、その時に台湾旅行に行きたいのであれば、当ブログの「初めての台湾ひとり旅パーフェクトガイド」がお役に立てると思うので、ぜひ読んでいただいたり、ブックマークしていただければと思います。
2020年1月に中国武漢から爆発的に感染拡大した新型コロナウイルス
日本でも日を追うごとに感染者が増してきて、この記事を書いている2月14日の前日に初めて日本国内で感染者が死亡し、中国への渡航歴のない人の感染ケースが複数発生するなど、日本国内で日常生活を送るだけでも、どこで感染してしまうのか(発症するかは別として)わからない状況に不安になっている人も多いと思います。
日本国内でも入国制限や隔離対象が日々に変わっていくように、台湾においても様々な制度が状況に応じて変わっています。
2月14日時点では日本人は台湾へ旅行できますが、2月6日から中国人の台湾への入境は禁止されれています。
また、日本人でも中国、香港、マカオに14日以内に入境または滞在していた場合は台湾入境禁止になっています。
台湾ニュースサイトと交流協会のサイトを毎日チェック
ですので、この時期に台湾に旅行されるのであれば、ご自身で日々更新される情報をこまめにチェックすることが不可欠です。というのも、このブログに書かれている内容も数日後には役に立たなくなっている可能性があるからです。
とはいえ、可能な限りアップデートをしていきます。(タイトルの後ろに【〇月〇〇日追記】をつけた内容が増えて行く予定です。)
ちなみに僕は、フォーカス台湾やTAIWAN TODAYといった「日本語で書かれた台湾のニュースサイト」をよく見ています。
また、台湾の総領事館に相当する「台北駐日経済文化代表処」のホームページでも情報は更新されていますが、情報更新の頻度は「日本台湾交流協会」の方が今のところ早いので、台湾政府オフィシャルの情報は交流協会のサイトを日々チェックした方がいいと思います。
台湾を訪問される或いは滞在中の邦人の皆様へ【3月3日追記】
3月3日に日台交流協会から新たな注意喚起が出されました。これまでよりも内容的に厳しいものとなっています。
全文はこちらから参照していただくとして、大事なところを引用してご紹介します。
2.しかしながら,先週末にかけて,日本から台湾に来た日本人旅客の中で,台北市内の観光地等を訪れた際の体温測定により高熱が発覚し,施設への入場を拒否され,その後医療機関を受診した事例が複数発生しています。
3.これらの事例においては,発熱等の症状があり,医療機関を受診したところ,新型コロナウイルスの検査を受けることが求められ,検査結果が出るまで外出を許されず,且つ,台湾を出境できない(日本に帰国できない)
一方,医療機関から入院は求められないものの,ホテルからは宿泊を断られ,宿泊先の確保が困難となるケースもあったようです。
また,検査結果が陰性であれば台湾を出境,日本に帰国することが可能ですが,仮に陽性であった場合には強制的に隔離され,台湾の検疫施設(注:防疫のために場所は非公表,本人やその家族にも教えられない)に一定期間の滞在を強いられます。
4.つきましては,台湾を訪問予定あるいは滞在中の邦人の皆様におかれては,上記の事例を参照しつつ,自主健康管理措置を遵守し,台湾への旅行や出張等に関するリスクを踏まえて慎重に行動されるようお願いします。
また,台湾滞在中は上記のようなリスクがありますので,常時携帯電話並びに充電器を携帯し,必要な連絡が取れるようにしておいて下さい。
日本人が台湾旅行中に発熱するケースが複数件発生しており、この方たちが陽性だったかどうかには触れられていませんが、最悪の場合として日本人が新型コロナウイルスの感染拡大の原因になっている可能性が出てきました。
3月3日の時点で台湾は日本からの入国制限をしていませんが、ここで日本人が陽性であれば、入国拒否は時間の問題だと思います。
この台湾からの声明を見る限り、今は日本人は台湾旅行を控えた方がいいかもしれません。
日本政府のずさんな対応や管理は台湾でも報道されて、日本国や日本人への信頼は地に堕ちてしまったと現地滞在の日本人の方が記事にされていました。日本人のタクシー乗車拒否なども台湾では起こっているようなので、全部が全部じゃないでしょうが、日本人への冷ややかな視線の中では、楽しい気分で観光もできないと思います。
新型コロナウイルスに関する注意喚起のレベル数値について【2月29日追記】
2月24日に台湾から日本への渡航警戒レベルについて書いたのですが、その時は僕が台湾が発表する警戒レベルをよくわかっておらず、やや誤解の生まれそうな書き方をしてしまっていました(現在は注意を追加しています)。
28日に初めて知ったのですが、台湾から日本への渡航の安全を示す指標は2種類あります。
日本台湾交流協会ホームページで「新型コロナウイルスに関する注意喚起」というタイトルで発表される新着情報内で言及している「レベル・等級」には2種類あり、僕は混同してしまっていたので、皆さんはそこを間違わないようにして情報収集にあたってください。
台湾外交部が発表する「トラベルアラート」
2月28日に日本のうち北海道だけが3に引き上げられたのが、この「トラベルアラート」です。関連ニュースはこちらから。
トラベルアラートの内容は以下の通りです。
<台湾外交部トラベルアラート(参考)>
第1段階:「灰色」注意を呼びかけ
第2段階:「黄色」渡航の是非の検討
第3段階:「オレンジ色」不必要な渡航の回避
第4段階:「赤色」退避を勧告
台湾衛生福利部疾病管制署が発表する「海外旅行感染症アドバイス」
一方で、2月22日に韓国とともにレベル2に引き上げられたのがこちらです。関連記事はこちらから。
第一級:注意(Watch) 現地の一般的な予防措置を遵守
第二級:警示(Alert) 現地での防疫措置の強化
第三級:警告(Warning) 不必要な旅行の回避
日本への海外旅行感染症アドバイスを2(警戒)へ引き上げ【2月24日追記】
【2月29日追記】以下の「警戒レベル」は台湾中央感染症指揮センターが発表する「海外旅行感染症アドバイス」を指しています。
2月22日時点で、日本と韓国が「警戒レベル2(警戒)」だったのですが、2月25日から韓国が「警戒レベル3(警告)」に引き上げられます。
ちなみに、現在「警戒レベル3」の地域は中国・香港・マカオで、2月6日から過去14日以内に中国に入境あるいは居住していた外国人の入境を禁止しています。
ですので、この流れですと、日本が警戒レベル3に引き上げられた場合、台湾への入境禁止になりうる可能性があるということです。
ちなみに香港では、2月25日から香港居留民を除く韓国からの渡航者は入境禁止になります。
日本では連日感染者の増加が報じられており、非常に気になるところです。
日本台湾交流協会のトップページにて、台湾における新型コロナウイルス情報が日々更新されていますので、近々台湾に行く予定のある方はこまめにチェックするようにして下さい。
台湾当局による日本人旅行者に対する自主健康管理措置の要請について【2月24日追記】
台湾の中央感染症指揮センターから、日本人旅行客に対して感染予防策実施の依頼が出ています。日本台湾交流協会にプレスリリースの和訳があるので、引用します。本文全体はこちらから。
<プレスリリース仮訳>
中央感染症指揮センターは2月24日,目下COVID-19(武漢肺炎)の海外旅行感染症アドバイスで第一級(タイ,イタリア,イラン)及び第二級(シンガポール,日本)に指定している国々で感染確認事例が引き続き増えており,かつ市中及び院内感染が次々と報告されていることから,即日で海外旅行感染症アドバイスの第一級と第二級の国から入境する旅客に対して,入境後14日間,以下の自主健康管理措置を行うべきと発表した。
(1)手の清潔を維持し,常に手を洗う習慣を保つ。また出来る限り,目,鼻,口を手で直接触らないよう注意する。手が呼吸器からの分泌物に接触した際には,石けん及び清水で徹底的な揉み洗いをする。
(2)自主健康管理機期間は,毎日朝晩1回体温を測り,体温と一日の活動を詳細に記録する。
(3)何らの症状が出ていないのであれば,正常に生活することで良いが,公共の場所に出入りすることは出来る限り控え,外出時には全行程でサージカル・マスクの着用を厳格に遵守する。
(4)もし発熱や呼吸器官の症状,だるさなどが現れた場合には,サージカル・マスクをしっかりと着用して,速やかに医師の診察を受ける。診察時には,医師に対して,接触,旅行,居住などの記録と,仕事を通じて接触した範囲(中文:職業暴露)及び身近に類似の症状がある者の有無を主体的に申告する。
(5)発病期間中は家で休養し,サージカル・マスクを着用し外出は避ける。マスクに口や鼻からの分泌物が付着した場合には,即交換し,分泌物を内側に折りたたんでゴミ箱に捨てる。
(6)発病期間中に他人と会話する時には,サージカル・マスクを着用するほか,可能な限り1メートル以上の距離を保つ。
これを見て感じたのは、台湾は自国民を守るに本気ってわかりますよね。日本はむしろ感染を拡大させたいのか…っていうくらいの楽観ぶりで悲しいです。
台湾入国時に「入境健康聲明(声明)書」を提出
2月11日,中央流行疫情指揮中心(感染症指揮センター)は,台湾衛生福利部疾病管制署のプレスリリースにおいて,入境者に対し「入境健康声明書」への記入を求める措置を発表しましたところ,ポイント以下のとおりです。
●国境検疫措置を強化するため,本(11)日から,中国,香港,マカオ以外からのすべての入境航空便旅客は,「入境健康声明書」を記入しなければならず,入境14日以内に,中国,香港,マカオ等の流行地域への渡航歴,接触歴を記入しなければならない。
●事実と異なる記載をしたり,拒否,逃避,妨害を行った者には,法律に基づき最高15万元の罰金を科す。
●中国,香港,マカオからの入境航空便旅客は,引き続き「入境健康声明及び在宅検疫通知書」を記載し,入境後14日間在宅検疫措置に協力しなければならない。
記入方法に関しては「台北駐日経済文化代表処」さんのツイートが非常にわかりやすかったので、ご紹介させていただきます。
https://twitter.com/Taiwan_in_Japan/status/1227787806795108353
記入内容に関しては、医者の問診票みたいなものなのですが、一番気になる内容として
「台湾滞在中に公共の場に行く時はマスクをしてください」
という記述です。
ですが、皆さんもお気づきの通り、今は日本のドラッグストアからコンビニ、スーパーのどこにいってもマスクは入荷即完売の状況なので、実質的にはマスクを買うことができない状態です。
じゃあ、台湾についてからマスクを買おうか…って思われる方もいるかも知れませんが、現在、日本人観光客が台湾でマスクを買うことはできません。
日本人旅行客(外国人)は台湾でマスクを買うことができません
(台北中央社)蘇貞昌行政院長(首相)は3日、マスクの購入に実名制を導入することを承認した。6日から実施される。
新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが手に入りにくい状況が続いており、必要な人に公平に行き渡らせるための措置。販売は国民健康保険(健保)の特約薬局に限られ、購入には健保カードが必要となる。
日本政府もマスク増産を指示しているようですが、台湾ではマスクを国が買い取り、それを国民に平等にいきわたるような措置がとられています。
ですので、台湾でも同じくマスクを買うことができないので、手持ちのマスクを日本から持っていく必要があります。
中国のようにマスクをしていないと逮捕されるようなことはありませんが、可能であれば自分が安心に旅をするためにも、台湾の人たちに少しでも安心してもらうためにも、台湾旅行中にマスク着用(特に公共交通機関など人混みの中で)をされた方がいいと思います。
マスクの購入制限は台湾の方が厳しいのですが、水際対策に関しては日本よりもはるかに厳格なので、個人的には、台湾の方が日本国内よりも感染リスクは低いのでは?と感じています。