台湾は亜熱帯と熱帯地域ではありますが、いくつか温泉があります。
今日ご紹介する「北投温泉 Běitóu Wēnquán / ベイトウウェンチュェン」は台北中心部からMRTを利用して40分くらいで行けるので、十分日帰りで楽しめる温泉地です。
台湾の温泉は「個室」または「 水着着用」が主流
日本人がイメージする「温泉」はお風呂屋さんのようなものか、スーパー銭湯のようなものだと思うのですが、台湾でメインの形式は個室の貸し切り風呂か、プールのように水着を着て入るスタイルです。
しかし、高級温泉旅館の北投加賀屋を例にしますと、大浴場(毎回30人定員制限あり)で6,000円、貸し切りだと安くて1万円からと、僕のように1泊2,000円前後で旅している人間にとっては到底入る事はできないほど高級なのです(泣)。でも、その分すごく贅沢な時間が過ごせるんだろうなぁと思います…。
一方で、僕はまだ行った事がないのですが、北投公園露天温泉浴場のように約250円で入れる超リーズナブルな公衆浴場もあるのですが、その際に着用する水着の制限が厳しいらしく、日本人男性の多くの人が海水浴やプールで穿く「サーフパンツ」の着用はNGで、現地で数千円のボックス型水着を買いなおす羽目になったというクチコミをいくつか見たことがあります。
例えば、こういう感じの水着ならOKです。
日本だと千数百円で買えるので、北投などの水着着用型温泉に行く予定のある方は、日本で安価な水着を買っていった方がいいと思います。
また、日本人なら温泉でよくやる湯船の中で肩や腕をなでる行為をすると、監視員に笛を吹いて注意されるそうで、温泉なのに全くリラックスできなかったという声も聞きます。
それを考えれば、水着不要の日本のお風呂屋スタイルが一番リラックスできるのかなぁと思います。
僕が北投温泉に行った時には日本と馴染みの深い「瀧乃湯」は工事中で行けなかったのですが、これからご紹介する「北投青磺名湯」は新北投ではなくて、北投駅が最寄り駅の温泉なのですが、約500円で源泉かけ流しの本格温泉が楽しめます!!
ただし、日本のお風呂屋さんとは結構雰囲気が異なり、初めて行った時はカルチャーショックで動揺しまくりでした!!
日本の銭湯スタイルで源泉かけ流しの温泉
※※画像は公式ホームページより
こちらが北投青磺名湯(Běitóu qīnghuáng míngtāng)の公式ホームページなのですが、今回ご紹介する日本のお風呂屋さんスタイルのお風呂は「 一樓大眾裸湯(Yīlóu dàzhòng luǒtāng)」になります。
写真のように浴槽に関しては日本のお風呂屋さんとよく似てて、しかも日本の都心部ではめったにお目にかかる事のできない「源泉かけ流し」です。台北MRT北投駅から歩いて7,8分の便利なところにある割には泉質は最高です!
玄関開けたら即全裸(ついでに即トイレ)
※画像は公式ホームページより
僕が初めて行った時に何にビビったかといいますと、受付でお金を払って、上の写真のようなゲートを通って、男湯のドアを開けたとたんに浴場なんです。
日本のように、浴室と着替えるスペースが分かれていないのです。
「玄関明けたら即浴場」で、しかも浴場内に設置されたトイレの前には気持ち程度の暖簾しかないので、便座に座って用を足している人が丸見えなのです(爆)。
土足で進む床は洗い場の床ともつながっているので、靴はどうしても濡れますし、着替えるためにすのこも置いてあるのですが、そのすのこもお湯が飛び散れば濡れるわけで、正直、潔癖症の人だとキツイかもしれません。
ですので、内部の様子を行ったことのある僕がありのままにお伝えしました。
以下は公式ホームページでの大浴場についての案内です。
- 室內大眾裸湯,24小時開放。
- 依水溫分為高、低溫及冷泉三池。
- 本大眾湯為裸湯,請勿著衣物入池,並請配合現場管理辦法。
- 男湯每日 晚間 23:00 至 凌晨 01:30 採不清場換水清潔。
- 女湯每日 凌晨 01:30 至 凌晨 03:00 採不清場換水清潔。
- 洗浴用品現場皆有販售,歡迎選購。
ざっくり言うと
- 24時間営業
- 高温・低温・水風呂の3種類がある
- 男湯は23時から翌日1時30分まで清掃とお湯の入れ替えで入れない
- 女湯は深夜1時30分から3時まで清掃とお湯の入れ替えで入れない
- タオルなどは現地で販売
という感じです。
ここに行くときに知っておいた方がいい点としては、タオルやせっけんなどは備え付けてないので持参することと、僕はスニーカーで行ったのですが、靴下や靴が濡れて困りましたので、可能であればビーチサンダルで行くのがおススメです。
おじいちゃんの社交場的雰囲気
僕は2回ここに行きましたが、どちらも午前中に行きました。
客層としては平均年齢70歳くらいで、基本的におじちゃんしかいません。温泉の前のベンチでおばあちゃんがだべってたのをみると、きっと女湯も同じ状況だと思います。
お客さん同士は結構顔見知りなようで、談笑しながらお風呂を楽しんでた方が多い印象を受けました。モーニングの時の喫茶店のような、そんな雰囲気がありました。しかも、ほとんんどの方が台湾語で話していたと思うので、ローカル感たっぷりです!!
日本にはたくさんのお風呂屋やスーパー銭湯がありますが、この雰囲気は台湾でしか味わえないですし、日本では秋田県の玉川温泉くらいしかない酸性の温泉が気軽に楽しめますので、台北に行かれた際には是非、行ってみてください!