yahooのトップページにこのような見出しを見つけました。
「台湾、海外の観光客受け入れへ 日本からはビザなし旅行可能に」
これを見て、台湾旅行に行きたくて行きたくて仕方なかった人は大喜びしたかもしれません。
朝日新聞の記事なのですが、この文面だけ読めば「いよいよコロナ前と同じように台湾旅行できるようになるのか!」って思ってしまいますが、到着後の制約や行動要請などが一切書いていないので、2022年10月13日に予定(実施するとは言っていません)されている条件緩和でどこまで台湾旅行の実現に近づけるのか、解説していこうと思います。
台湾水際対策緩和について(2022年9月22日発表分)
台湾好きの間で嬉しいニュースとして取り上げられた台湾衛生福利部疾病管制署(CDC)のプレスリリースはこちら(中国語)です。なお、ページ右上の「English」ボタンを押せば英語に変わります。日本語はありません。
これを要約して和訳したものがフォーカス台湾にあります。中国語や英語がわからない方はこの記事を見るのが一番いいと思います。
台湾もそうですが、日本でも水際対策は日々変わります。この記事は2022年9月23日に書いていますが、情報はどんどん変わりますので、僕も日頃チェックしている以下のサイトは台湾旅行を考えている方はこまめにチェックしてください。
コロナ禍の台湾旅行に役立つリンク集(出入国・水際対策)
2022年9月23日時点では台湾は「区分:青」ですので、ワクチン3回接種証明があれば、台湾出国時の陰性証明は不要になります。
なお、ワクチン接種が2回以下もしくは未接種の人が、台湾出国時に72時間以内に取得した陰性証明書を持っていない場合、日本便への搭乗が拒否されますので、この点は十分に注意すべきでしょう。
厚生労働省・入国者健康確認センター
日本台湾交流協会COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する最新情報
2022年10月から台湾観光旅行はできる?→個人的見解は長期台湾旅行者のみ可能か?
さて、この水際対策を受けて台湾旅行再開への機運が高まるのは喜ばしいことなのですが、僕の個人的見解では個人旅行での台湾観光はまだまだ難しいというのが本音です。
その理由をあげていきます。
1.隔離は0日になったけど「自主防疫が7日間」あり、外出するためには2日おきに陰性確認が必要
10月予定の緩和では、入国時の唾液PCR検査がなくなりますが、その代わりに4回分の抗原検査キットを配布するとあります。
これはどういうことなのか?
まず、台湾に到着した日を「0日目」として、ここから7日間の自主防疫、つまり8日間の自己管理が必要となります。
その間、外出をするのであれば2日以内の検査キットによる陰性証明が必要なので、自主防疫期間の間に外出したければ、2日おきに4回自分で検査することが必要になるので、それで台湾入国時に4回分のキットが渡されることになるのだと思います。
また、記載を見つけられなかったのですが、多くの人がするであろう「2泊3日」くらいの短期旅行の場合、自主防疫中に台湾から出国できるのか?などはっきりしない事も多いです。
2.ホテルは「1人1室」が原則で割高になるし、行動制限で旅の楽しみも減ってしまいそう…。
そして、その自主防疫期間中は原則「1人1室」で過ごすことが求められるので、僕がいつも利用しているドミトリーのような相部屋は宿泊できません。その分、ホテルの料金が割高になると思います。
また、公共交通機関は利用可能ですが、レストランでもできれば1人で、もしくは家族や友達などの特定のグループで過ごすことを求められますから、旅行の醍醐味である世界各国の人たちとラウンジでおしゃべりすることなど、おそらく可能でしょうが、ちょっと気後れしちゃいそうな気もします。
その他、マスクの着用やソーシャルディスタンスについては日本と同レベルなようです。
3.もし陽性になった場合、隔離ホテル手配や航空券の変更など現地で英語・中国語で手配する力と追加費用が必要に
もし抗原検査で陽性が出たら、台湾のルールに沿って自宅療養することになると思いますが、その際に隔離用のホテルを手配したりなど、現地でその対応に追われることになります。
また、その手配は基本的には日本語ではできないと思うので、その時に適切な処置をとれるのかシミュレーションをしておいた方がよいと思います。
4.とはいえ、台湾入国から8日経てば制限はなくなるので、長期旅行であればいよいよ台湾旅行解禁か?
1~3で懸念事項を挙げたのですが、逆にいえば8日間の自主防疫が終われば定期的な陰性検査もいらないし、自由に動けるようになります。
なので、長期の台湾旅行をする方にとってはいよいよ台湾旅行解禁になるんだ!って思ってます。それは2022年9月29日から開始されるビザ免除の再開によるところが大きいです。