僕が想う「旅」について PR

「一人旅」の良い所は「自分との対話」と「旅人との出会い」だと感じる

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この間はふと「一人旅」について書きたくなったので書いたのですが、キーワードが「孤独」だったこともあり、内容的にも重くて読み物としては面白くなかったかもしれません。しかし、僕が思う所の「孤独と一人旅」について書かせていただきました。

ひとり旅って孤独?寂しい? ひきこもりな僕の「一人旅」について僕が2006年に旅が好きになってから、12年間。その間に日本国内や台湾・香港へ、だいたい毎年2回~3回は旅をしていますが、これまでの旅行...

今回も「一人旅」についてなのですが、今回は一人旅だからこそできる経験、一人旅ならではの醍醐味を僕の経験からご紹介しようと思います。

「一人旅」だからこそできる自分との対話

僕自身について振り返ってみて、孤独でパニックになりそうな時や、何時間も重たい気分が続いている時って案外「暇」な時が多いんです。「暇」といっても、暇を持て余しているというんじゃなくて、切迫した状況や用事がない時って、ずーっと頭で気になる事や悩みがループしがちじゃないですか?

僕は何回か経験しているのですが、悩んで落ち込んでいる時にそこから脱却できる時って、緊急の仕事が入ったり、別の人間関係の問題が発生したりと、新たに出てきた問題や悩みで、過去の悩みや問題が上書きされることがあるんです。そして、その新たな問題が解消されたと同時に、過去の悩みも同時に忘れてる事がよくあります。

「寂しさや虚無感を感じないようにするために、私はいつも自分自身を忙しくしてるんだ」って話してくれた台湾の友人がいます。これはなかなか核心を突いていると思います。

忙しくなったところで悩みや不安の原因が根本から解決されないものの、自分がずっと落ち込んでいる状態から意識や心をそらしてくれるので、それによりパニック状態が鎮まって、冷静さがが取り戻せるようになるのではないかと僕は解釈しています。

これを踏まえて、一人旅の時って、基本的には冒頭で書いた「暇」な時間が多いです。すると、一回落ち込みだしたら、なかなかブレーキがきかない時も出てきます。一方で、日常生活だったら流してしまうような感情にも敏感になり、それに丁寧に向き合うことによって、自分の本心が垣間見えたりもします

きっと、一人旅の時は「感情を感じるセンサー」の分解能が上がっているんだと思います。ネガティブな感情に敏感な分、ポジティブな感情にもかならず敏感になっているはずです。

初めての海外一人旅の時に感じた、バスの切符が買えた喜び。宿の他のゲストと少しおしゃべりをした時の嬉しさ、他のテーブルの家族連れを見たときにふと感じた「寂しさ」から実家にいる時にはあまり感じない、親と共に過ごせている時間の尊さなど、日本でだと当たり前すぎることに、嬉しくなったり、ありがたさを感じるのも一人旅ならではだと思います。

こうやって、自分が感じる「喜怒哀楽」を丁寧に観察できるのが一人旅だと思います。

まさに「自分」と対話をしながら旅をしているのです。

一人旅中の自分は「イオン化した原子」

出会い目的の旅で、欲や下心がありすぎるのはあまりよくないと思うのですが、やはり旅先での人との出会いというのは旅の醍醐味で、特に台湾旅行中には何人もの素敵な人と出会えて、日本、韓国、中国、台湾、香港、マレーシアと国籍もバラバラですが、今でも時々連絡を取って、彼らの生き方に刺激をもらえています。

グループでの旅行だと、自分たちが楽しむのが最重要事項なので、ゲストハウス利用であっても他の旅行者と関わろうとする人はやはり少数派だと思います。

ところが、一人旅同士だと、きっかけさえあればすぐに仲良くなったり、話が弾むことも多く、これはまさに、電子が余っている陰イオンと、電子の足りない陽イオンが引き合うがごとく、一人で不安定な状態であるからこそ、何か求めるもの、与えたいものがあるからこそ、一人旅どうしは意気投合しやすいのかと思っています。

こういう「化学反応」は毎回起こるわけではなくて、「偶然」という触媒次第ではあるのですが、この反応が旅を、そして人生を面白くしてくれるのは間違いありません。これはグループ旅行ではなかなか難しい事だと思うので、一人旅でしか味わえない喜びだと思います。