2019年の9月に毎日更新するはずだった「台湾屋台グルメ」なんですが、結局は僕の安定のやる気のなさで(!)14回の更新にとどまってしまいました。
しかし、まだいくつか紹介したいものがあるので11か月後になってしまったのですが、今回は第15回目をお送りしたいと思います。
さて、今回紹介する「鹽酥雞」は、ビールの当てにもおやつにもピッタリの台湾屋台フードなんですが、その特有の注文方法を初見で理解するのは、外国人観光客にとってはなかなか難しいと思うんです。
なので、僕のようなビビりな人間はずっと敬遠してたんですが、台湾人の友人が注文するのをよく観察していたら、その方法がしっかり理解できました!
一旦システムがわかってしまえば、言葉の壁があれども注文できますんで、ここでしっかり覚えて鹽酥雞デビューをしていただければと思います!
「鹽酥雞」の中国語発音・カタカタ読み方
「鹽酥雞」の中国語読みは「 Yán sū jī イェンスージー」です。
「鹽酥雞」ってどんな食べ物?
まずはメニュー名を分解して解説していきましょう。
「鹽」ですが、日本で用いている漢字で書けば「塩」になります。
「酥」は「サクサク」のような感じの意味で、「酥雞」で「サクサクに揚げた鶏」という意味になります。
ちなみに「パイナップルケーキ」を意味する中国語「鳳梨酥」も、同じ「酥」という文字を使っていますが、こちらは「ほろほろ食感のクッキーみたいなお菓子」という意味になります。
なので、「鹽酥雞」を直訳すれば「塩味のサクサク鶏のから揚げ」になりますが、鶏肉に限らず、野菜や豆腐などもひっくるめて、小ぶりに切った食材を揚げて、塩味系の調味料をまぶして味付けした揚げ物を全般に「鹽酥雞」と言います。
小ぶりとは言いましたが、以前紹介したような「ジーパイ(鶏排)」やアメリカンドッグなどもメニューにあるところはあります。
ですのでイメージとしては、日本のスーパーの揚げ物コーナーで、トングでコロッケや天ぷらを好きな分だけ取っていくあの感じをイメージしてもらえればと思います。
「鹽酥雞」を注文する時の注意点
さて、この「鹽酥雞」なんですが、個人的に注文方法を理解するのにはじめは苦労しました。ですが、理解しておくべきポイントは2つです。
- 「単位の漢字」を理解する
- 「份」のものはカゴに1つだけ入れればOK
では、順に説明していきましょう。まず「単位の漢字」について。
これがメニューを拡大したものなのですが、この画像の中だけでも「片」「塊」「份」「條」といろんな単位が混じっております。
日本でも食べ物を数える時に、豆腐は1丁、焼き鳥は1串、さつまあげは1個、ポテトはSサイズ、Mサイズ…などいろいろありますよね。
さて、「鹽酥雞」を注文する際によく目にする単位として、以下のようなものがあります。漢字と読み方、そしてどういった食材をカウントする時に使われるかについて紹介していきましょう。
ただし、僕自身も厳密な使い分けは理解しておりませんので、辞書的な正確さはありませんが、旅行で行くだけならこの程度の理解で問題ないと思います。
台湾夜市でよく使われる「食べ物の数え方・単位」の紹介
份
読み方は「フェン(Fèn )」
フライドポテトとかポップコーンチキン(一口サイズのチキン)など、一袋単位で注文する時に使います。また、サイズによって大份、小份のような言い方もします。
「份」が単位のメニューは「1個」カゴに入れると「1袋」注文したことになるので注意!
さて、この「份」の食べ物を注文する際に気をつけなきゃいけないことがあります。
この写真の左端の張り紙に注目して下さい。
「夾一個算一份(Jiā yīgè suàn yī fèn)」と書いてあります。
この意味は「(注文時のカゴの中に、ポテトやミニチキンなどを)1個入れたら、それを1袋(一份)の注文とみなす」という意味です。
つまり、ミニチキンを4個食べようと思って、注文時に4個カゴへいれたら、それはミニチキン4袋を注文したいという風にみなされるという事です。
もし1袋6個入りだとすると、合計4袋24個のチキンを食べる事になります(笑)
お店の人もある程度は察してくれるかもしれませんが、我々にはなじみの薄いルールだと思いますので、是非とも覚えておいてください。
條
読み方は「ティァオ(tiáo)」
串刺しの台湾ソーセージ(香腸)やアメリカンドッグなど、串に刺したものを数える時によく使います。
串
読み方は「チュァン(chuàn)」
こちらはイカの姿焼きとか鶏レバーの串刺しの時のよく見かけます。「條」との厳密な違いがわからないのですが、「食材をそのまま刺した系」に多い気がします。
片
読み方は「ピェン(piàn)」
さつま揚げやはんぺんなどの「ペラい食べ物系」を数える時に使います。
塊
読み方は「クゥァイ(kuài)」
豆腐や餅など「四角系」を数える時に使います。
支
読み方は「ジー(zhī)」
手羽先や など、「掴む系」を数える時に使います。
ここまでいろいろと単位を紹介しましたが、ぶっちゃけ袋単位の「份」以外は、すべて「一個(イーガ )」と言っても大丈夫です。外国人だとこれらの単位の違いが判らなくて当然ですので!