「海外旅行へ気軽にいけない世界」となってしまった、2020年春から早一年半。
なんか世紀末のような、一度精神的に死んでしまったような日々を僕は過ごしていますが、海外旅行は出来ずとも、台湾に旅行した経験は今となっては本当に貴重で、2014年に思い切って初めて海外に飛び出して本当によかったなぁと感じる2021年の夏です。
台湾旅行には行けませんが、幸い大阪には「神農生活」が出来たので、台湾旅行の際にも花博公園の「神農市場」に毎回行っていた僕にとって、あべのハルカス近鉄百貨店の10階に行けば、台湾旅行の感情が自然と思い出され、大阪にいながらも気持ちは台北にワープ出来て、旅心が満たされるので本当に大阪に住んでいてラッキーだったなぁと感じます。
さて、今回ご紹介する商品は、7月に入ってから店頭に並んだ新商品です。
僕自身は肉を食べるのですが、母親がベジタリアンなので、台湾グルメ代表格の「ルーロー飯」を母親にも味あわせてあげたいのですが、それが出来なくて残念だなぁ…って思っていたのですが、なんとベジタリアン向けのルーローハンの元(缶詰)が発売されたので、早速買って食べてみました。
結論から言うと、豚肉の「魯肉飯」の味とはかけ離れていたのですが、確実に台湾を感じられる味わいで、僕は食べながらめちゃくちゃノスタルジックな気持ちになり、ホント切なくて幸せな気持ちになれました。
本日は、台湾に通っていた方に是非食べていただきたいベジタリアン向けルーローハン缶詰、「素嚕」のご紹介をしたいと思います。
ベジタリアン向けルーロー飯の元「素嚕」の概要
缶詰に書かれている商品名の「素嚕」
読み方は「スゥルゥ(Sù lǔ)」で、意味としては「ベジタリアン向けの煮込み料理」って感じです。
横に書かれている「全素」は卵や牛乳も含めて、動物性のものを一切使っていないという意味で、台湾の食品ではベジタリアン向けの記載が厳密にされています。
ちなみに「蛋素」は卵は入っているけど、その他の動物性原料は入っていない、「奶素」は牛乳は入っているけど、その他の動物性原料は入っていないという意味です。
また、英語表記で「大豆たんぱくミンチの煮込み」って書いてあるように、日本語商品名として「ベジタブル煮込み」という表現が採用されています。
原材料表記を見ていただければわかるとおり、主原料は大豆たんぱく(大豆ミート)となります。
そして、八角などの中華食材売り場でよく目にする香辛料が沢山使われています。
缶の側面のイラストにあるように、この缶詰はご飯にかけて食べることが前提だと思われます。なので、売り場で手に取った僕は「この缶詰はルーローハンっぽい味付けなんだろう」って思ったわけです。
缶を開けてみるとこんな感じ。
早速、ご飯にかけて食べてみたのですが、個人的な感想としてはご飯には合うけど、ご飯にかけてルーロー飯気分が味わえるかというと「NO」だと感じました。
「魯肉飯」というよりは「滷味」に近い味?
僕がこの缶詰を食べた時、「ルーロー飯ではないけど、味は台湾!でも、何の味か思い出せない…」って感じながらしばらく箸を進めていたのですが、そうやってるうちに「これだ!」って思ったのが「滷味(Lǔwèi ルゥウェイ)」です。
皆さんは「滷味」をご存知ですか?
台湾に行かれたことのある方なら、夜中に「滷味」の屋台やお店を目にしたこともあると思います。
こちらは西門町にある「老天禄滷味」で、このようにお昼からやってる専門店もあります。
僕がよく泊まっていた台湾のゲストハウスで、「夜中にビールのあてに食べるんだよ」って教えてもらって初めて食べたのですが、八角の薫り漂う味がしゅんでるこの煮物は、日本にはないとてもエキゾチックな味で、特に豆腐系と天ぷら(さつま揚げ)が僕は気に入りました。
そして、まさにこの「素嚕」の缶詰は、その「滷味」の味なんですよ!
「豆干」という、固めの木綿豆腐のような食材が台湾にはあるんですが、その滷味の味を思い出したんです!「素嚕」の缶詰の主成分は大豆ミートですから、味や食感も含め、豆腐の滷味に近い味だと思います。
もちろん、本場の滷味ほど濃厚な味付けではないので、ご飯が進む滷味を彷彿させる煮物っていうのが、僕の感想です。
大阪あべのハルカス近鉄本店10階の「神農生活」で買えますので、興味のある方はどうぞ!この缶詰は買えませんが、遠方の方は「神農生活」の一部商品をオンラインショップで買うことが出来ます。