今回取り上げるのは「ギョウザ」なんですが、実は台湾では「餃子」という文字をお店などで見かけることは少ないです。ちなみに「餃子」は中国語読みをすると(Jiǎozi ジャオズ)となります。
しかも日本人がイメージする「餃子」の形と、台湾の「焼き餃子」や「水餃子」の形状は結構異なっています。
日本では焼いて食べることがほとんどの餃子ですが、台湾では「水餃子」や「餃子入りスープ」で食べるスタイルが主流だと個人的には感じます。また「焼き餃子」の見た目は、餃子というよりは「春巻」に近いと僕は感じました。
そんな餃子文化の違いを今日はご紹介したいと思います!
台湾の餃子は主に「水餃子」「焼き餃子」「餃子入りスープ」の3種類
こちらは台湾のチェーン店「八方雲集(Bāfāng yúnjí バーファンユンジー)」のオーダー表です。主力メニューが餃子なので、ちょうど「餃子の王将」みたいな感じでしょうか?
こちらのムービーでメニューや店内の事を知ることができます。
オーダー表の一部がこちらの写真なのですが、写真内のメニューはすべて「餃子」なんです。
左側を拡大してみましょう。青色の四角で囲ってあるのが餃子の種類です。
そして、この中国語を日本語に対応させると以下のようになります。
- 鍋貼(焼き餃子)
- 水餃(水餃子)
- 湯餃(餃子入りスープ)
僕はまだ食べたことがないのですが、「蒸餃(Zhēng jiǎo ゼンジャオ)」と呼ばれる蒸し餃子もあるそうです。
「鍋貼」「水餃」「湯餃」の中国語発音・カタカタ読み方・英語表記
さて「鍋貼」「水餃」「湯餃」の読み方なんですが、それぞれ
「鍋貼(Guōtiē グオティエ)」
「水餃(shuǐjiǎo スイジャオ)」
「湯餃(tāng jiǎo タンジャオ)」
となります。英語だと、餃子などの包みもの系は「dumpling」となるので、そこに調理方法を追加して
Fried dumpling
Boiled dumpling
Soup dumpling
と英訳すれば伝わりやすいと思います。
「鍋貼」「水餃」ってどんな食べ物?
鍋貼
写真の右上にあるのが「鍋貼」なんですが、台湾の餃子で「焼かれているもの」は基本細長いのが多いです。
味は日本の「焼き餃子」と同じで、好みの「タレ」を自分で作って食べるスタイルも同じです。
日本では「お酢+醤油+ラー油」で餃子のたれを作ることが多いと思うのですが、台湾だと甘辛いものがあったり、ニンニクベースのモノがあったりと、タレの種類も豊富です。
そして写真左下にあるスープは「酸辣湯(Suān làtāng スァンラータン)」という、お酢の酸味と唐辛子の辛さの効いたスープなんですが、餃子屋さんに行くと必ずと言っていいほどあるメニューで、確かに餃子との相性はいい気がします。
僕が八方雲集で食べたものは具材も豊富で、ちなみに餃子4個と酸辣湯と合わせてお値段50元(約200円)なんで、日本では考えられない値段で大満足なご飯が食べれます!
水餃
おそらく台湾などの中華圏であれば「ギョウザ」といえば「水餃子」であり、この食べ方が一番ポピュラーだと思います。
この時は2人で30個注文したのですが、水餃子を食べる時は日本のようにサイドメニューという感覚ではなくて、餃子が主食になる感じなので、周りのテーブルを見渡しても一回に30個、40個単位で頼む方が多かったです。
そして、水餃子がスープに入ったものが「湯餃」です。
中の具材の定番はキャベツとニラで、水煎包と同じ感じです。そして、エビギョウザを扱っている店も、水餃のお店では割と多いです。
このお店のメニューをサンプルにすると、それぞれのメニューの内容と読み方は
- 高麗菜水餃 (Gāolí cài shuǐjiǎo ガオリーツァイスイジャオ)…キャベツ餃子
- 韭菜水餃 (jiǔcài shuǐjiǎo ジォウツァイスイジャオ)…ニラ餃子
- 韭黃水餃 (jiǔhuáng shuǐjiǎo ジォウフアンスイジャオ)…黄ニラ餃子
- 蝦仁水餃 (xiārén shuǐjiǎo シャーレンスイジャオ)…エビ餃子
となります。