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香港の路線バスの乗り方と便利なルート検索アプリ

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台湾では路線バスを敬遠している僕なのですが、逆に香港での移動は路線バスがメインで地下鉄に乗ることはめったにありません。

というのも、香港政府が用意している「HK-ETransport(香港乗車易)」というアプリを使えば、簡単に目的地までの路線検索ができますし、あと何分後にバスが来るかまで知ることができるので非常に便利だからです。

今回は空港から市街地に出るのを例にして使い方の説明をお伝えすると共に、空港バスのA系統とE系統の違いについてもご紹介します。

香港の路線バスの乗り方と注意点

香港での路線バスの乗り方ですが

  1. バス前方から乗車
  2. 運賃箱に表示されている運賃を支払う
  3. 降りる際にボタンを押して知らせる
  4. 中央の扉から下車

と、基本的には日本の路線バス乗車の際と同じです。

ただし、バスを利用するにあって前もって知っておいた方がいいことはあるので、それをいくつかお伝えします。

香港のバス利用時にはオクトパスカード(八達通)は必携

香港で路線バスを利用するにあたり、必ずオクトパスカード(八達通)を用意しておきましょう。

というのも、香港のバスはおつりがなく、しかも運賃はセント単位なので、例えば7.1ドルを払う時には8ドルとか、小銭がなきゃ10ドル…とジャストの金額が支払えない時は常に余分に払わなきゃいけないんです。

オクトパスカードについてはこちらの記事で詳しく説明しているので、知らなかった方は是非お読みください。

https://blog.yellowtravelwith.me/hongkong/ocutopus-for-traveler

香港のバスは同区間乗車であっても「行き先(系統)」によって運賃が異なる

これはなかなか不可解なことなのですが、香港の路線バスでは同じ区間を乗るとしても、乗るバスの行き先や系統によって運賃が異なります

例えば下の図は、尖沙咀のスターフェリーターミナルから、旺角まで行く際の交通手段を調べたものなのですが、乗る場所と降りる場所は同じなのに、2系統のバスは4.9ドル、6系統は5.1ドル、9系統は5.8ドル…と乗るバスによって運賃が異なるのです。

今回のケースでは日本円で14円くらいの差でしたが、もっと差が開く路線もありますので、できるだけ節約して旅をしたい方は乗るバスの運賃にも気を付けてください。

空港から繁華街の旺角までどうやって行くかを調べてみる

では、実際にHK-ETransportを使ってみましょう。

ここでは、例として香港国際空港に到着してから、九龍半島側の繁華街「旺角」に行くにはどうすればよいかを調べてみたいと思います。

使用するのはHK-ETransport(香港乗車易)のPC版です。

【1】まず、「Start」の欄に「Airport」と入力して、検索ボタン(虫眼鏡)を押すと、候補の一覧が出てきます。

【2】すると、候補がたくさん出てくるのでどれを選べばよいか迷うと思いますが、僕ならどうやって選ぶかをお伝えしておきます。

まず空港ターミナルから乗るので「Airport」や「Terminal」を含むものを選びます。そしてバス停ですから後ろに(Bus Stop)とあるものを選びます。

今回は「Airport (Passenger Terminal Building)(Bus Stop)」を選んでみます。

【3】同じ要領で、「End」の欄に「MongKok」と入力して検索し、リストの中から「Mong Kok station (Tsuen Wan Line / Kwun Tong Line)」を選びます。

繁華街に行く時であれば、目的地にMTRの駅を指定するのが無難でしょう。

【4】これで「Start」と「End」に地点が入力されたので、「Search」のボタンを押します。

すると、バスの候補が左側にリストアップされました。(今回は20件)

例えば検索結果の1つ目ですが、それぞれの文字や数字の意味は、バスの系統番号(E21)運賃($14)乗車時間(75min)となります。

【5】1番上にある検索結果をクリックしてみましょう。

すると乗車するバス停(On)と降車するバス停(Off)の名称が表示されます。今回のケースでは途中に22か所のバス停があることも示されています。

これでどのバスにのり、どのバス停から乗って、どのバス停で降りればよいかわかりました。

香港交通アプリの「Start/End」は検索時に指定した地点で、「On/Off」がバス停の名称

では、地図上の出発地点を拡大してみましょう。

すると、「Start」と「On」と示された2か所が確認できます。「Start」は検索時に選択した地点で、「On」はバス停の名前となります。

こうやって、自分が検索時に指定した場所と、バス停の位置との差を教えてくれるのです。これが非常に便利で親切な機能だと僕は思っています。

検索時には何となく「Airport」と名の付くバス停を指定しましたが、それが間違っていたとしても、この段階で正しいバス停を教えてくれるのです。

同じようにして、降車時についても確認してみましょう。

バス停「Sai Yeung Choi Street South」で下車してから、歩いて旺角駅に行けることが確認できました。

ルート検索時に「広東語」で検索した方がわかりやすい時もある

上記の説明ではルート検索を英語を用いて行ったのですが、漢字を使い慣れた我々日本人にとっては英語表記よりも広東語表記の方がわかりやすいこともあります。

旺角駅に最寄りのバス停は「Sai Yeung Choi Street South」なのですが、これを広東語表記にすると「西洋菜南街」となります。

バスの中では「広東語→英語→中国語普通話」の順にアナウンスが流れ、電光掲示板にも表示されるのですが、英語表記は長くてスクロールしてしまうので、目で確認する分には漢字表記の方が確実だと思うのです。

しかし、その時に英語で「Sai Yeung Choi Street South」と検索した人が「西洋菜南街」の文字をみて降車のベルを鳴らせるか…ってなると、おそらく初香港の人には至難の業だと思うのです。

ちなみにバス検索を広東語で行った検索結果の画面はこちらです。

同じ内容なのですが、随分異なる印象を受けると思います。あなたはどちらの方が使いやすく感じましたか?

地名の漢字表記がわかっていて、コピペですぐに入力できるのであれば、場合によっては英語で検索するよりも、広東語で検索をした方がわかりやすいかもしれません。

ただ、これは人によって好みや得手不得手があると思うので、ご自身にあった使い方をしていただければと思います。

香港空港行きバスの「A系統」と「E系統」の違い

どちらも空港から旺角駅付近まで行くバスなのですが、A系統とE系統で、所要時間で25分、値段で19ドル(約280円)の差があります。また、途中のバス停の数も22個と4個と大幅に違います。

A系統

A系統はいわば「速達バス」で、停留所も少なく乗車時間も短い分、運賃は高めとなります。

E系統

E系統の特徴は空港敷地内の様々な施設に立ち寄ることです。

ちなみに、香港市街からE系統に乗った事があるのですが、乗客の大半が空港内で働いている人達です。

E系統は市街地と空港内施設を結ぶ色が強い分、時間がかかるけど、運賃は安くなっている印象を受けました。

E系統は空港内のいろんな場所で停車するので、基本的にはおススメをしませんが、駐機場のそばを通って飛行機を車内から間近で見られることもあるし、整備士やCAなど制服を着た空港職員の方が多数利用されるので、空港・エアライン好きな人にはむしろたまらない路線かもしれません(笑)。