日本のすべての地下鉄で1日乗車券(1日乗り放題)切符があるかどうか知りませんが、大阪・名古屋・福岡の地下鉄では、600円~800円で地下鉄が1日乗り放題になる切符があります。
大阪の場合は初乗りが180円なので、平日800円で乗り放題になるエンジョイエコカードなら、約5乗車で元が取れる計算になるので、1日観光をしたい、ショッピングをしたい時にはお得に利用できる切符だと思います。
台北MRTにもこのような1日乗車券は用意されているのですが、使い方によっては1日乗車券を使った方がかえって損をする可能性が高いことに気づきました。
そこで台北で6回ほど1日乗車券や24時間券を利用した僕から、お得な使い方の提案をしたいと思います。
台北地下鉄の1日乗車券は150元(約600円)で日本の地下鉄の1日乗車券とほぼ同じ価格なのですが、初乗りが20元(約80円)、40分近く乗車しても50元(約200円)と地下鉄の運賃自体が日本の半分以下です。
なので頻繁に乗り降りしない限り1日乗車券の方がかえって損をしてしまうケースが多々あると思われます。
3~4駅の移動を頻繁に繰り返す時にはものすごくお得な切符
台北市中心部であれば、地下鉄の駅間は歩いて10分もかからないので、お店を見ている間に次の駅に着いたってことはよくあるのですが、夏の蒸し暑い時や、冬の風が強くて気温以上に寒く感じる日に歩くのはなかなか辛いものがあります。
そんな時に1日乗車券があれば、気軽に快適に近距離の移動をすることが出来ます!
東門、西門などのショッピング街や、中山、公館、松山などの夜市がある場所、中正紀念堂や大安森林公園、台大病院などの公園の最寄り駅など、これらを行ったり来たりする時に20元の運賃を気にせずバンバン乗れるのは気持ちよくないですか(笑)?
このように、短距離を頻繁に乗り降りする場合には1日乗車券はお得なのかなと僕は思います。逆に長距離乗車を数回する時には元を取れない可能性が高いです。
「1日乗車券」と「24時間きっぷ」の違いを知って有効活用
台北MRT公式サイトの切符案内にはいろいろな切符が紹介されていますが、その中でも
「One-Day Pass(1日乗車券)」 と 「24hr Taipei Metro Pass(24時間乗車券)」
この2つを見た時に違いがすぐにわかりましたか?
この2つの違いなのですが、1日乗車券はその日の終電まで乗り放題で、24時間乗車券は改札を通ってから24時間後まで乗り放題ということです。
例えば、夕方の5時(17時)に改札を通ったとすると、1日乗車券だと終電(0時過ぎ)までの7時間しか使えませんが、24時間乗車券だと翌日の17時になるまで乗り放題になります。
台北に到着したのが夜で、今から西門と中山に行って、明日は朝から夕方まで観光でうろうろしたい!って時には24時間きっぷがお得に使えます。
1日乗車券に30元プラスして、使う時間帯をうまく調整すれば、到着日の夜+翌日の夕方までの乗り放題というような使い方ができます。
イージーカード(悠遊卡)で乗車すればいつでも運賃2割引き!
【追記:2020年2月5日】
2020年2月1日よりイージーカードの運賃2割引きは廃止されました。
乗車回数に応じて還元率が決まり、翌月にイージーカードに残高として還元されます。
しかも、その還元ポイントの有効期限は半年なので、頻繁に台湾に旅行する人には問題ありませんが、多くの台湾旅行者にとっては実質的に割引廃止となると思います。
台湾にも日本でいうICOCAのようなものがあるのですが、台北など台湾北部で主に使われているのが「イージーカード(悠遊卡)」で、これで台北地下鉄に乗車すると、なんといつでも運賃が2割引になります。
また、このカードがあれば、台湾鉄道で近距離の特急自由席に普通運賃のみで乗れる、台中の中心部ならバスに無料で乗れるなど…。
コンビニの少額決済にも使えるので、数日間台湾に滞在される方なら発行に100元(400円)かかりますが、持っていて損のないカードだと思います!
なお、現在発売されているイージーカードは全て買い切り式でディポジット制ではありません。
イージーカードは地下鉄の駅窓口で買うことが出来ますが、コンビニに行くとオリジナルデザインのものが売ってたりもするので、自分のお気に入りの1枚を探すのも面白いと思います。
ただしコンビニには、台湾南部メインで使われている一卡通(iPASS)や、他の電子マネーカードも売っているので、間違わないように気を付けて下さい!