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台湾夜市グルメ紹介(4)台湾葱パイ「蔥抓餅」読み方と永康街天津蔥抓餅のメニュー解説

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2019年9月の「タビネクスト」は「毎日台湾夜市グルメ!」ということで第4回目です。

こういう企画はおそらく、30日分のネタをあらかじめ用意しておいて、そして順次公開して行くのがセオリーなんでしょうが、台湾旅行でもノープラン行き当たりばったりな僕は、もちろん30日分のネタなんて用意しておりません(笑)。

初日に取り上げたのが、日本人の多くの人が食べれない「臭豆腐」とか今思うと失敗したかな…とか思わないこともないのですが、そんな行き当たりばったりゆえの面白さもあると思いますので、どうぞ30日間、どんな台湾屋台グルメが紹介されるのかを楽しみにしていただければ嬉しく思います。

さて、今日ご紹介する「葱抓餅」は一部の台湾好きの間で「日本の業務スーパーに売っているやつが美味しい」と話題になったものです。

また「葱抓餅」をネットで調べると、かならず東門(永康街)にある有名店が出てくると思うので、そこのメニューの解説も今日は合わせてしようと思います。

「葱抓餅」の中国語発音・カタカタ読み方・英語表記

台湾での表記(繁体字)では「蔥抓餅」なのですが、日本語入力で「蔥」の文字が使えないので、以下「葱抓餅」と表記します。

「葱抓餅」自体が日本ではそうメジャーでないので、日本語読みは定着していないようですが、中国語読みをすると「Cōng zhuā bǐng(ツォンジュアビン)」となります。

英語だと「Scallion cake」「Scallion pie」などと表記されるようです。

「葱抓餅」ってどんな食べ物?

「葱を抓った餅」っていったいどんな食べ物なのか、なかなか想像がつかないと思うのですが、「ネギが入っていて、ふわふわでのパンみたいな食べ物」っていうのが僕の印象です。

なぜ「抓(つねる)」という文字が入るのかというと、おそらくその調理方法にあります。

現地で見ていただくのが一番なんですが、焼き始めは小麦の生地を鉄板に伸ばして焼いていくんですが、ある程度焼けてくると、コテを使って生地を叩きまくって、回しまくるんです(笑)。

僕は最初、調理法をしらなくて店のおっちゃんがブチ切れたのか(笑)とか思ってしまったのですが、そうやっていくと、だんだん生地に膨らみが出てきて、あの特有のフワフワの食感になるというわけです。

このパフォーマンス?というか作り方も一見の価値があると思うので、台湾で「葱抓餅」を買う時にはその作り方も見ていただきたいと思います!

東門(永康街)「天津葱抓餅」のメニュー解説

観光客だけじゃなくて、台湾の人にも人気のあるのが、台北メトロ「東門(ドンメン)」駅から歩いて数分のところにある「天津葱抓餅(Tiānjīn cōng zhuā bǐng ティエンジンツォンジュアビン)」です。

この写真は雨の日の夜に行った時のものなのですが、日中だと20人くらいの順番待ちがあることもあります。

こちらがメニューの写真なのですが、東門には多くの観光客が来るので、メニューにも英語や日本語、韓国語も併記されており、指差しでの注文は可能です。

ですが、僕としては出来れば「郷に入っては郷に従え」精神で、中国語で注文して、それが伝わる喜び・嬉しさを体験していただきたいと思うので、こちらのメニュー8種類の読み方と内容を解説します。

今からお伝えする内容は葱抓餅だけでなく、他の台湾夜市・屋台メニューを注文する時にも応用が利く内容ですので、是非とも楽しく学んでいただければと思います。

原味(オリジナル・プレーン)

「原味 (Yuánwèi ユェンウェイ)」は英語で言えば「オリジナル」となるのですが、食べ物の注文においては「トッピングなし」と理解してもらえればいいと思います。

うどんやそばで言うところの「かけうどん」「かけそば」が「原味」です。

加雞蛋(卵)

「加雞蛋 (jiā jīdàn ジァージーダン)」は「卵を追加する」という意味です。

「加」は日本語と同じく「加える」の意味で、ここでは「トッピングする・追加する」という意味ですね。

九層塔加蛋(台湾バジルと卵)

「九層塔加蛋 (jiǔcéngtǎ jiā dàn ジォウツォンタア ジァーダン)」は「台湾バジルと卵を追加する」という意味です。

上では「雞蛋」と書かれていましたが、基本的に「卵=ニワトリの卵」なので、こちらでは「」が省略されて「加蛋」になっています。

あと、これは台湾あるあるなのですが、なぜ「台湾バジル」が「台湾バヅリ」になっているのかというと、このメニューを作った方はカタカナの「ジ」と「ヅ」、「リ」と「ル」の違いがわからないからです。

そして、こういう綴りミスの日本語は台湾の街中にあふれています(笑)。

こういうのを見ると、僕はむしろ「なんとかして日本語訳をしようとしてくれたんだろうな…」ってむしろ微笑ましく思うんですが、もし意味不明なひらがなやカタカナの羅列に遭遇したら、その文字に近いものは何か?を推測して変換していけば、正しい日本語になるので、一種の謎解きゲームとして楽しんでいただければと思います!

火腿加蛋(ハムと卵)

「火腿加蛋 (huǒtuǐ jiā dàn フォトゥェイジァーダン)」は「ハムと卵を追加する」という意味です。

ハムに関しては「哈母(Hā mǔ ハームゥ)」と書かれることもあります。台湾の朝マックの「ハム」の表記はこちらです。

起司加蛋(チーズと卵)

「起司加蛋 (qǐ sī jiā dàn チィスージァーダン)」は「チーズと卵を追加する」という意味です。

また台湾マクド話なのですが、「吉事(Jíshì ジースー)」と書いて「チーズ」の意味です。

総匯(いわゆる「全部乗せ」)

「総匯 (zǒng huì ゾンフェイ)」はいわゆる全部乗せのことです。こちらのお店では「卵+台湾バジル+チーズ+ハム」の事を「総匯」と呼んでいます。

ただ、「全部乗せ」については「総匯」よりも綜合(Zònghé ゾンフー)」と書くお店の方が多いと思います。この表記でも「全部乗せ」の意味です。

玉米蛋(コーンと卵)

「玉米蛋 (yùmǐ dàn ユーミィダン)」は「とうもろこしと卵」の意味です。

玉米起司蛋(コーンとチーズと卵)

「玉米起司蛋 (yùmǐ qǐ sī dàn ユーミィチィスーダン)」は「とうもろこしとチーズと卵」という意味で、なぜかコーンを載せるメニューに関しては「加」を使うことなく、トッピングを羅列した名前になっています。

以上、8種類の読み方と日本語の意味を書きました。

この8個のメニューの読み方と単語を理解し覚えるだけでも、夜市の屋台メニューがだいぶわかるようになると思うので、参考になれば幸いです!